ケーブルテレビの仕組みとは?インターネット利用する際のメリット・デメリットを解説

新生活が始まり新居へ引っ越す人にとって重要となるのが自宅のインターネット環境です。光回線を新規で契約する人が多い中、ケーブルテレビでインターネットを利用したいという人も少なくありません。ここでは、ケーブルテレビの仕組みから、ケーブルテレビを介してインターネットを利用する際に知っておくべきメリット・デメリットについて解説をしていきます。

ケーブルテレビの仕組みとは?

ケーブルテレビの存在は知っているものの、詳しくはわからないという人も多いのではないでしょうか。

ケーブルテレビは、ケーブルで住宅を有線でつなぎ、テレビやインターネットが利用できるサービスです。ケーブルには、同軸ケーブルや光ファイバーケーブルが用いられます。

ケーブルテレビの放送を管轄しているのは、ケーブルテレビ局で、地上波放送をはじめ、衛星放送など、ケーブルテレビを契約している各家庭へと届けています。

ケーブルテレビを契約してれば、テレビを介して届いたデータ放送を視聴することもでき、ケーブルをインターネットの回線として利用することも可能です。

衛星放送に含まれるものとしては、BS・WOWWOW・ハイビジョンデータ放送などがあり、通常のテレビの視聴よりも数多くの番組を楽しむことができます。

ケーブルテレビは、テレビが好きでさまざまなジャンルの番組を存分に楽しみたい人にとっては、最適解といえるでしょう。視聴できる番組が多い上に、インターネットも利用できるため、多くの恩恵を受けることができます。

ケーブルテレビでインターネットを使用するメリットとは?

ケーブルテレビでインターネットを使用する場合、数多くのメリットがあります。それぞれ解説していきます。

さまざまなチャンネルを見ることが可能

ケーブルテレビは、元々は数多くのテレビ番組を視聴できる点がウリとなっています。加えてインターネットが利用できるという観点では、その他のネット回線とは大きく異なります。

ケーブルテレビで視聴できる番組は多く、地上波はもちろんのこと、BSやCS、WOWWOW、動画配信サービスなどが視聴可能です。

テレビが好きで、自宅でさまざまなジャンルの番組を見たい人やスポーツや映画などが好きな人にとっては、ケーブルテレビは大きな味方となってくれるでしょう。

テレビを見る際にアンテナが不要

通常テレビを視聴する際は、アンテナが必要となります。

しかし、ケーブルテレビに関しては、アンテナは不要です。

アンテナを使って受信してテレビを見る場合、周囲の環境などが大きく影響し、通信が安定しないなどのデメリットがあります。

ケーブルテレビはアンテナいらずで、周囲の環境などの影響も受けず、常に安定した通信が可能です。自宅にテレビを視聴するためのアンテナが備わってない人にとってもケーブルテレビはおすすめできます。

光回線を引かずともインターネットが利用可能

一般的に、自宅でインターネットを利用する場合は光回線が候補に挙がります。ただ、自宅に光回線の工事が難しく断られるケースもあります。

このような場合、ケーブルテレビは強い味方となります。光回線と比べて提供可能なエリアが広く、光回線が提供できない山間部などに住んでいる場合でも問題なくインターネットが利用可能です。

アンテナを設置する工事もいらないので、利用を開始したいと思った日から即利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。

セット割などの特典がある

ケーブルテレビをこれまで契約していた人やこれから新しく契約する人は、テレビ視聴のための契約と合わせてインターネットも同時に申し込めば割引の適用があるかもしれません。

その他のセット割としては、電気やガス、スマートフォンなども同時契約することで割引となる場合があります。事業者によってサービスが異なるため、気になった人は調べてみましょう。

セット割りが適用されると、毎月かかる固定費が安く済みます。また、支払いもまとめられるので、家計管理もしやすくなります。

ホームルーター・モバイルルーターよりも優秀

インターネットを自宅で利用する場合は、ホームルーターもしくはモバイルルーターなどを活用しますが、ルーターはしばしば通信が安定しないこともあります。うまくインターネットにつながらなかったり、通信が不安定だったりするとストレスを感じてしまいます。

その点、ケーブルテレビの場合は、同軸ケーブルを活用してインターネットを利用するので、電波で起こりうるトラブルは起きません。常に安定した状態でインターネットが利用できます。

これまでインターネットで通信が安定せず、ストレスを抱えていたという人にとっては、ケーブルテレビに乗り換えることで、悩みが解消されるかもしれません。

プロバイダの契約が不要

インターネットを利用する場合、一般的には回線とは別にプロバイダも併せて契約が必要になります。インターネットの回線とプロバイダとが別々になると、支払いも別々となるため、家計管理も煩雑になりがちです。

ケーブルテレビでは、回線とプロバイダが込みになっているケースが多いため、プロバイダを契約する必要がない場合が大半です。

月々の料金も合算した状態で支払えばよいので、シンプルで家計管理もしやすくなります。

ケーブルテレビでインターネットを利用するデメリット

ここまで、ケーブルテレビでインターネットを利用する場合のメリットについて解説してきましたが、一方でデメリットもいくつかあります。それぞれ解説していきます。

通信速度が光回線に比べて遅い

インターネットの通信速度では、光回線とケーブルテレビを比較した場合、光回線の方に軍配が上がります。ケーブルテレビは、主にたくさんのチャンネルを見たい人にとって大きなメリットで、加えてインターネットも利用できるといった強みがあります。

ケーブルテレビは、テレビを見ることを主たる目的としているため、同軸ケーブルに光ファイバーを併用する形で、データの受信を行っています。ただ、同軸ケーブルを利用するとデータの受信という面では安定しますが、送受信可能なデータ量はどうしても少なくなってしまうのです。

光回線では、光ファイバーのみを使用しているので、送受信が可能なデータ量が減ることはなく、通信速度も速くなります。

自宅でリモートワークをしている人やオンラインでゲームをする人など、インターネット回線の方に重きをおきたい方については、光回線を利用する方がおすすめです。

光回線と比較して月額費用が高いケースが多い

光回線と月額費用を比較した場合、ケーブルテレビの方が高くなりがちです。その理由として、テレビの視聴料とインターネットの利用料が合算されているためです。

ケーブルテレビ契約時にはセット割といった選択肢もありますが、その場合でもさまざまなサービスが合算された費用になるため、それぞれ何にいくらかかっているのかしっかりと把握する必要があります。

テレビ視聴にあまり重きをおいていない人やとにかくインターネットだけ利用したいという人にとっては、光回線を契約した方が満足度は高くなるかもしれません。

地域によって事業者が限られる

ケーブルテレビを契約する場合、住んでいる地域によって事業者が異なります。そのため、気に入った事業者がない場合は、満足したサービスを受けることは難しくなるでしょう。

ケーブルテレビの契約を検討している人は、住んでいる地域で利用できる事業者を探し、内容が満足いくものかどうか事前に確認しましょう。

まとめ

ここまで、ケーブルテレビに焦点を当て解説してきました。ケーブルテレビは、通常の地上波放送に加えて、さまざまな番組を見ることが可能です。その上、インターネットも利用でき、通信も安定していると入ったメリットがあります。ただ、一方でデメリットもいくつかあるため、メリット・デメリットを鑑みた上で、メリットの方が大きいと感じた場合は、契約に踏み切ってもよいでしょう。